幾徳工業大学の初代学長の谷下市松先生が、 2005年2月12日心不全のためお亡くなりになりました。
享年98歳でした。
本年7月には99歳の白寿を迎えるため、神奈川工科大学機械工学科の小口先生を始め、 谷下研究室門下生が中心となって、お祝いの企画をされていたそうです。
谷下先生は明治39年7月10日福井県足羽郡のお生まれで、 金沢第四高等学校を経て、昭和6年3月東京帝国大学工学部機械工学科を卒業されました。
昭和17年には東京帝国大学より工学博士の学位を受けておられます。
東京大学、中央大学、慶応義塾大学、日本大学などで教授を歴任した後、 昭和50年4月から昭和60年3月まで幾徳工業大学の初代学長を勤められました。
先生は大学開設前から、大学移行のための準備委員会委員長として、 幾徳工業大学の基盤造りにご尽力くださりました。
教育以外では、日本太陽エネルギー学会、日本機械学会、日本ボイラー協会など 多数の学会や団体の会長や、理事長をされていました。
先生は明治の男そのものといった感じの方で、背筋を伸ばしたその姿は古武士の面影があり 近寄りがたい雰囲気で少し怖そうな方でしたが、笑うと目尻にしわが寄り、 とても好々爺と変身する方でした。
2月19日の告別式に参列し、谷下研究室門下生の方々の弔辞を伺いながら改めて、 日本を代表あるいは世界を代表する熱力学の大家であったのだと思いを新たにいたしました。
幾徳高専から発足した我々の母校は、幾徳工業大学から名称を神奈川工科大学に変えましたが 少子化からくる、大学冬の時代を目前にして大改革の計画中です。
どうぞ谷下先生に置かれては、神奈川工科大学の発展に天国から 暖かい声援をお願いしたいと思います。
同窓会長 伊藤 敏英
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